アライグマ駆除について・住み着かれる前に対策することがポイント

アライグマ駆除と、被害を防ぐためのポイントを紹介している記事です。近年、ゴミを荒らしたり、家畜を襲ったりといった、アライグマによる被害が多発しています。ただ、外来種であり、野生に生きるアライグマの駆除はかんたんな仕事ではありません。最も効果的なのは住み着かれる前の対策です。

アライグマ駆除の問題点

アライグマ駆除の問題点

かつて、アニメで人気が爆発して、その愛らしい姿からペットとしても飼育されるようになったアライグマ。「物を洗う仕草」は、誰もが知るところでしょう。元々は北米原産で、日本には輸入されたわけですが、いつしか脱走したり、飼育放棄されたりした個体が繁殖し、野生化しました。アライグマは近年、都市部でもよく目撃されるようになっています。東京23区内でもアライグマやハクビシンなどの目撃情報は増えています。

アライグマは、そのルックスとは裏腹に獰猛な性格で、これがペットとしてなじまなかった理由とも考えられます。雑食性でなんでも食べることや、決まった場所にフンをすることから、野生のアライグマは人間の脅威になることもあります。実際、アライグマによる被害は増えているのですが、問題はアライグマが外来生物であり、野生に生きているということです。
日本には鳥獣保護管理法や外来生物法などの法律のほか、自治体の法律により、野生動物は保護されています。そのため、アライグマによる被害を受けていても、勝手に駆除することはできないのです。これはアライグマ駆除における大きな問題点だといえます。

アライグマは、人が住む建物にまで侵入して、居着いてしまうことがあります。アライグマが都会でもどうやら繁殖しているであろうことを考えると、都市部に住んでいるからといって油断していると、アライグマに住み着かれてしまうかもしれません。特に、頻繁に目撃情報がある地域にお住まいの人は、住み着かれる前に対策することを強くおすすめします。

アライグマはこんな動物

アライグマとは

アライグマは、タヌキとよく似ています。もしかしたら、あなたがタヌキだと思っている動物は、実際はアライグマかもしれません。

アライグマは、大きな個体だと10kgほどの重さになります。目につきやすいポイントはしっぽ。アライグマのしっぽには縞模様があります。タヌキのしっぽにはこのような模様はないので、見分けやすいでしょう。目の周囲が黒いことも似ているポイントのひとつですが、タヌキの鼻筋は黒くないのに対し、アライグマの鼻筋は黒いことで見分けられます。

アライグマは、5本の指をじょうずに使って物をつかむことができます。その器用な指を使って、農作物を荒らすこともあります。

獰猛な性格

すでに触れましたが、アライグマは獰猛な性格を持っているため、見かけても近づくことは避けましょう。過去には、力強い脚と器用な指を駆使して、動物園から逃げ出したアライグマもいます。脱走アライグマは、日本の自然界にアライグマが存在するひとつの理由でもあります。いくらかわいくても、このように危険な性質を持つため、アライグマは人を襲うことも十分に考えられます。

フン尿に注意

アライグマの体内には寄生虫やウイルスが存在している可能性があります。そのため、アライグマのフン尿には、これらが混じっている可能性があるので注意が必要です。アライグマの目撃情報がある地域にお住まいで、動物のものと思われるフンを発見したら、手で触れたりしないよう、手袋やマスクを装着してから処分しましょう。心配な場合は、害獣駆除の専門業者に処分を依頼することも可能です。

感染症を媒介

アライグマの怖さのひとつに、人間にも感染する感染症を媒介することが挙げられます。最も怖いのは、発病すると100%死に至るといわれる「狂犬病」です。狂犬病は、すでに日本には存在していないと考えられていますが、アライグマは狂犬病のウイルスを媒介するので、やはりむやみに近づくようなことは避けるに越したことはありません。

アライグマに宿る寄生虫の中には、人間に寄生すると非常に危険なものも存在します。「マダニ」は自然環境にも存在し、人間に害を及ぼすこともありますが、アライグマにはよく寄生しており、SFTS(重症熱性血小板減少症)を引き起こすことがあります。これは、まだ治療法が確立されていない、命にかかわる感染症です。

「回虫」もアライグマに寄生する危険な寄生虫です。アライグマの体内に寄生する回虫が、万が一、人間の体内に入ると、脳神経障害を引き起こしてしまいます。北米では、アライグマに寄生する回虫のおかげで死者も出ているほどです。これを考えても、アライグマに近づくことはやはり危険なことがわかっていただけると思います。

アライグマの被害を防ぐには、侵入を防ぐ

アライグマの侵入

アライグマをはじめとする害獣駆除は、法律や条令がかかわることから、かんたんではないことをご説明しました。アライグマの被害を防ぐには、住み着かれる前に対策を始めることが重要です。侵入対策を中心に、アライグマが近づけないような環境作りを行いましょう。

生ゴミや食べ物を放置しない

アライグマが雑食性でなんでも食べることを考えると、生ゴミをお勝手に放置したり、食べ物を台所に置きっぱなしにしたりすることは、アライグマを呼んでいるようなものです。犬や猫などのペットを飼っている人は、同様にペットフードも放置しないよう気をつけましょう。畑の野菜や庭の果物、池で飼育している鯉なども、アライグマにとっては食べ物です。アライグマの出没が確認されている地域では、対策する必要があるでしょう。

侵入できそうなすき間、隠れられそうな場所は封鎖

民家には、思いのほかすき間があるものです。「こんな小さなすき間から?」とびっくりしてしまうようなスペースから害獣は侵入してしまうので、「換気扇周辺」「屋根・軒下周辺」「通気口周辺」「エアコンの室外機周辺」を中心にすき間を探して封鎖しましょう。アライグマは、その柔軟な体とパワーを使って侵入してくるので、鉄板や金網などで封鎖すると効果的です。

ただし、封鎖する前に、アライグマにすでに侵入されていないかどうか、必ず確認しましょう。すでに侵入されてから封鎖してしまうと、中で死んでしまい、腐敗により建物に被害が及ぶことがあります。

実害が出ているようならアライグマ駆除業者に相談

アライグマ駆除業者

家の中に侵入されてはいないものの、家庭菜園の作物や家畜を襲われるなど、アライグマによる実害が発生している場合は、速やかに自治体、もしくは駆除業者に相談しましょう。アライグマの被害が頻発している自治体では、駆除に関する相談を受けている場合があります。ワナの貸し出しをしているケースもあるので、調べてみるといいでしょう。

最も安心できるのは、業者に駆除を依頼することです。専門の駆除業者は、関連する法律についても詳しいので、正規の手順を踏んだうえで駆除作業に当たってくれます。まずは相談してみましょう。

エサになるものは放置せず、整理整頓がアライグマ駆除の第一歩

アライグマ駆除対策

アライグマの被害を防ぐことは、侵入を防ぐことです。エサになるものを放置しないで、常に整理整頓しておくことが対策の第一歩になります。一度、建物の中に侵入されると被害は大きくなるので、すでにアライグマによる被害が出ているようなら、まよわず自治体や駆除業者に相談しましょう。